ニュースリリースと商品紹介をごっちゃにしてはいけない
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Webサイトを運営する上で最も間違われやすいのが、ニュースリリースと商品案内です。
多くの企業はサイトを通じて、多くの事をユーザーに伝えたいと望みます。しかし、色々な情報を混ぜて紹介してしまうと、その効果は半減してしまいます。
今回はこうしたニュースリリースについて、おさらいしておきましょう。
企業サイトか商品サイトか
ニュースリリースとは基本的に企業サイトが行う重要なもので、かつ、多くのユーザーからはあまり必要とされていないという点を先に把握しておくべきです。
というのも、企業サイトのニュースリリースにおいて、最も重要なのは簡潔、でムダのない文章が求められます。
社長が変わった、人事が変わった、所在地が変わった、と言った社内的なことから、新商品をリリースした、新サービスを開始したと言った報告を簡潔にまとめて配信します。
これは、現在最も理想的な形である1サービス1サイトで運営しているのか、もしくは、企業サイトで全てを紹介しているのかで大幅に内容が変わります。
まずは、そのどちらのサイトなのかを先に把握しておきましょう。
1サービス1サイトなら
これは企業サイトは別に用意して、商品や、サービスごとにサイトを作り、別々に運営するスタイルです。
こうしておくことで、企業には興味がないが、サービスや商品に興味があるというユーザーの住み分けをすることができ、こうしたユーザーにとって興味のない情報を配信することがなくなります。
結果、ユーザーのストレスを軽減することが出来ます。
もしこのスタイルを使うのであれば、企業サイト側のニュースリリースは、あまり深く考える必要はありません。
無駄を省き、簡潔に紹介しましょう。もしも新商品や、商品の変更などがあった場合は、商品サイトに特設ページを作ったり、商品サイト側で詳しく紹介するページを作り、そこにリンクを流す程度が調度良いです。
商品専用サイトのほうでは、大々的に広告ページを作ったとしても、誰も文句をいうことはありません。サイトの趣旨が違うため、ニュースリリースとは少し毛色が違います。
本当にだれも気が付かないようなちょっとした変化等も、ドンドン公開していけます。例えばパッケージが若干変わったといった事でも良いのです。
企業サイトのみなら
このスタイルで運用する場合でも、新商品のリリースや、サービスには注意を払いましょう。
ニュースリリースとはあくまでもニュースであることを心がけ、やはり新商品用の専用ページを作るほうが良いです。これは同一ドメイン内で行ってもいいので、理想としては「簡潔なニュースリリース→専用広告ページへリンク」という流れを作ることです。
専用ページでは、砕けた表現を使うことも出来ますし、ユニークであればあるほど好まれます。しかし、ニュースリリース一覧にこうしたページを直接盛り込むのは流行りユーザーにとって不利益になってしまいます。
緊急度の高い情報は可能な限りミスがないように
万が一商品に致命的な欠陥があったり、サービスがやむなく停止してしまったり、個人情報を漏洩してしまったりと、ユーザーに直接不利益となる情報は、非常に緊急度が高いです。
逆に言えば、これらの情報は早ければ早いほど好ましく、遅らせれば遅らせるほど大変な事になります。
もちろん、こうした情報は炎上につながりやすいですが、その炎は早ければ早いほど、鎮火しやすくなります。
ただし、緊急性が求められるあらゆる情報は、ちょっとでも間違えば大きな炎上を招く結果となります。可能な限り社内で文章を読み直し、簡潔で誠実な文章にしましょう。
これらの文章は、どれだけ緊急性があろうとも、安易に公開して良いものではありません。また、公開後、これはまずいと思ってそのニュースリリースを消してしまうのはNGです。更に大きな炎上を招く結果となります。現在ではWebに一切社長が関与しないケースも有りますが、この時だけは社長、重役含め、文章を読み直すくらいがちょうどよいのです。
商品を宣伝したいなら専用ページ
上記でも触れている通り、企業にとって新商品や商品の宣伝はなんでもいいから行いたい事の一つです。
しかしニュースリリースとごちゃごちゃで紹介したページは、非常に価値が低下します。口コミもしにくく、結果あまり良い広告効果は得られません。
ごちゃごちゃにならないよう、別々にして、ニュースリリースでは、さらっと紹介することに集中しましょう。
こうすることで、更新に関するストレスも軽減出来ます。
配信する側が難しい事を考えすぎて、更新が滞りがちになってしまっては意味がありません。
簡潔なものを、手軽に更新していけるような形にしていく事で、ニュースリリースにも一定の付加価値がついてくるのです。