プレゼンで常に高い平均を維持する私が気をつけている10の実践ポイント
0プレゼンシリーズ。
最近しょっちゅう色々なところでプレゼンを行うことになってしまった私ですが、だいたい5段階評価で4.4〜4.7を維持しております。
今回も東京、京都にて、プレゼンの核となる部分をお話しましたが、それ以外に、実際にどんな事気をつけているのかをご紹介致します。
コンテンツ
1)プレゼンテキストの配色は3色のみ
色を使いすぎるとスライドに目を奪われる時間が多くなるように感じたため、配色を減らしました。
結果、スライドよりも、話を集中して聞いてもらえるようになりました。
このスライドに関しては様々な視点や考え方があります。
例えば、話が苦手という人は、むしろスライドに便り、自分の話を減らすといった方もいました。
また、有料セミナーで、あとでスライドを見返した時に内容があまりわからないのが残念かなぁというユーザー様もいました。
ただ、本当にシンプルなものしかいつも作りませんが、それが原因で直接評価が落ちるということはありませんでしたので、話の骨格とテキストでは伝わらない熱意と抑揚があれば、むしろスライドはいらないのかもしれません。
2)リハは分配式
リハーサルの時間、例えばトータル40分だとして、それを10回練習すると400分に及びます。
しかし、私は間のとり方等には細心の注意をはらっているため、複数回の練習は欠かせません。
そこで私が行っていることは、ある程度、章ごとに区切り、ここからここまでは何分だった、ここは何分だったというように、章ごとに時間を測定してブロック化させます。
こうすることで、すでに練習のいらないパートは切り捨てて行くことが可能になります。
最初は1回40分のリハも、終盤は苦手でまだ覚えきれていないブロックのみになるので15分とかになるわけです。
3)リハは聴衆が居ることをイメージしている
普通に何も考えずにいると間は生まれません。
例えば何かを言ったあとに、ちょっとだけ考えてもらいたいときなど、必ずと言っていいほど、左を見て頷き、右をみて頷くようにしています。その結果、間が自動的に生まれるわけですが、リハーサルの段階でこの首の動きも入れておくと、本番でもできるようになります。
4)ストーリーとして完成しているかをチェックする
ストーリーがきちんと流れに沿っているかどうかを確認するために、ほとんどのセミナーでは、ブログを書くように原稿を起こします。
こうしておくことで、
- 途中ストーリーが途切れていないか
- 最後に盛り上げる材料を伝えているか
- 伏線は回収できているか
- 無駄に伏線を作りすぎていないか
- ドラマチックに演出しなきゃならないものを最初にネタバレみたいな真似をしていないか
- 最初に言いっていることと、最後に言いたいことがぶれていないか
- 大事なことを言い過ぎて、それぞれなぜ大事なのかを説明しないで飛ばしすぎていないか
等、様々なチェックを行うことが出来ます。
5)スライドは最後につくる
一番伝えたいことを後回しに、スライドから作成すると、スライドの中身がテキストだらけになることが多いです。
なんせ原稿がないので、スライドに全ての記憶を書いてしまう傾向にあるからです。もし何も考えずにPowerPointの起動から始める人は、だいたいテキストが多く、話をあまり集中して聞いてもらうことが出来ません。
なので、原稿さえ最初に作ってしまえば、あとはその中で大地な部分にアンダーラインを引いて、その言葉をスライドに移すだけで良くなります。
6)ブロック化は他のセミナーなどでも使える
2のリハは分配という流れから想像できると思いますが、関連性の強いブロックは、他のプレゼンのこの13分に差し込もうとか、色々と変更と融通が効きます。
ただし、可能な限り、聞きに来るユーザーに合わせたキーワードとテキストを選び直し、自身の体験に基いてお話することもあると思いますが、その場合も、ユーザーが共感できる出来事に変えてつなぎあわせています。
7)緊張するのはほんとに普通
何回やっても緊張します。
緊張しないということは、失敗を恐れていないか、練習が完璧か、スライドが全てなにもかも語ってくれる型の場合です。
今までお会いしてきた方の中でも、緊張しない人の多くは、スライド型の人です。
なので、全然緊張しない!って人はもしかするとユーザーからこの人の話単調だなぁ・・・と思われている可能性もあるので今一度確認する必要があるかもしれませんね。
8)スライドから離れすぎていないか
スライドを映し出すスクリーンと私が会場の全体的な大きさにもよりますが、離れすぎないよう、事前に会場入りした時に確認します。
あまりにも離れすぎていると、結局スライドに目を奪われてしまうことになりかねないのでどこを歩くか、どこで止まって話すべきかを確認します。
9)頷いてくれるキーマンを探す
しゃべっている時、予想外に無反応だと、プレッシャーがかかります。にんげんだもの。
そこで、一人でもいいので、楽しそうに頷いてくれるキーマンを探します。
追い詰められたら、とりあえずその人に向けて話すようにすると気が落ち着いてくるんですね。ありがたい。
10)運営さんの事前アナウンスはどうか
スピーカーの方々できる範囲は100%だとして、それを120%におし上げることができるのは、運営の仕事と言っても過言ではありません。
正直、壇上に立つ前に運営の方がどのようにアナウンスするかで満足度100%を150%にすることもできます。
言い換えるなら壇上に立つ人が50%のちからしか発揮出来なくても、それを強引に70%くらいに引き上げることも可能と言えます。
私は長らくセミナーアシスタントの仕事もしていましたので、このへんは本当に重要な使命です。
例えばアナウンスが、最初にする質問は考えているかどうか。
スピーカーの人が事前に会場の人が「手」をあげるという行為を行っているかどうかで、会場の熱気は大きく左右されます。
可能な限り8割位の人が手をあげるような質問がベターです。
方法は2つありまして、一つは誰もが手をあげそうな質問。
もう一つは、一回の質問では3割位で全員が手を上げるように複数の質問をすることです。
WebDesignについてのセミナーだとして、例えば今使っているグラフィックツールは何でしょう?
- Photoshopのかた?→6割
- Illustratorのかた?→5割
- 今はなきFireWorksの方→3割
- その他という方→3割
と言った具合に、ほぼ全員が手を挙げる状況を作れれば最高です。
なんでこんなめんどくさい事をするかというと、手を挙げるというだけで、人は会場に対して一種の心を許す状況になるからです。
以上10個の実践ポイントでした。
是非気になった方は次回お試しあれ。
それでは、また。